曲家ロゴ前沢曲家集落のみどころ

建造物の特徴

建造物マップ

建造物マップ

建築物(主屋)

中門造りについて

前沢の伝統的建造物のうち、建築物については主として主屋と土蔵があります。主屋は大半が中門造りです。中門造りとは、秋田県、山形県、新潟県、福島県南会津地方などに見られる民家の形式の一つで、母屋の土間に棟を違えた突出部(中門)がとりつくL字型の平面を基本としています。

構造形式

前沢の中門造りの主屋は、木造2階建て(2階は小屋裏)茅葺きで、ほとんどが母屋を寄棟造り、中門を切妻造りです。母屋は桁行7. 8間規模及び梁間4. 5間が、中門は桁行3. 4間規模及び梁間3間規模が平均的です。現存する中門造りの主屋13棟については10棟が茅葺きを維持しており、勾配は矩勾配で、棟高は母屋で8.3m程度、中門で7.7m程度です。

間取り

中門造り

【中門造りの間取り】

母屋は大黒柱(及び小黒柱) の敷居筋を境に土間と居室部に分かれ、居室部はチュウモン(納屋)、ウワエン(居間、板床のノゴエンが取り付く場合があります。)が土間に向かって並び、チュウモンの奥にはヘヤを、ウワエンの奥にはザシキを置いています。土間部分にはウワエンから一段下がってシタエンが取り付いています。(図- 1)もともと土間とシタエンの境には建具はなく、空間的には一続きで、シタエンのイロリが日常生活の中心の場であったとされています。しかし、現在は、シタエンを台所と食事室の2室に区切り、土間との境にも建具をたて込む使い方多く見られます。

外観の意匠

外壁は真壁とし、もとは中塗りと考えられますが、現在は漆喰で仕上げるものがほとんどです。柱や梁、密に通した員、藁などによる木組みを華やかに見せるのが外観上の大きな特徴です。

中門の妻壁には、2階中央部に大きく開けた窓、妻飾りには狐格子を取り付け、前包には彫刻等を施しているところもあります。

雪深い地域であることから、平壁上部の小壁にも明り取り窓が見られます。壁面腰部を下見板張り等として壁を保護しているところも多く見られます。

狐格子

【「狐格子」内部からの様子】

下見板張り

【下見板張り】

建築物(土蔵)

土蔵

【土蔵】

土蔵

【土蔵】

平面は桁行3 間半、梁間2 間〜2 間半を平均的な規模としており、いずれも置屋根形式とし、かつては茅葺でしたが、現在は鉄板葺きとなっています。

外壁は厚い土壁で覆われていたものがほとんどですが、風雨や雪から守るため、漆喰塗りで仕上げ、腰部は板等で養生しているところもあります。

伝統的工作物及び環境要素

石積み

前沢では、宅地及び農地の造成にあたり、河原の玉石を野面積みにして土留めを行っています。

これらの石積みは、伝統的な建築物と一体となって集落の歴史的景観をつくりあげています。

水路と洗い場

集落の背面の山中からの湧水が水路となって集落の古道に沿って西から東に流れ、舘岩川に繋がります。

この水路には7ヶ所の水場があり、生活に利用されています。

現在では水路の一部は暗渠となり、水場もモルタルで整備されていますが、水路と水場は前沢の暮らしを伝える要素として重要なものです。

樹木

樹木のうち畑の中に在る3 本の桑の木は、かつて前沢では養蚕業が盛んであったことを示すものとして保存されています。その他、前沢の入口に立つ大山桜や集落内のマツ、イチイは伝統的建造物と一体となって集落の景観をつくりあげています。

石積み

【石積み】

水路

【水路】

洗い場

【洗い場】

マツ

【マツ】

イチイ

【イチイ】

伝統的建造物群保存地区について

昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群保存地区の制度が発足し,城下町,宿場町,門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになりました。市町村は,伝統的建造物群保存地区を決定し,地区内の保存事業を計画的に進めるため,保存条例に基づき保存計画を定めます。国は市町村からの申出を受けて,我が国にとって価値が高いと判断したものを重要伝統的建造物群保存地区に選定します。

伝統的建造物群保存地区について、詳しくは、文化庁 伝統的建造物群保存地区のページをご覧ください。

前沢曲家資料館

資料館内部の様子

【資料館内部の様子】

この資料館は、明治期の中門造りの主家で、平成4年に旧伊南村から移築し、公開施設として活用しています。

館内は、当時の間取りをそのまま残すとともに、農具や民具の展示を行っており、昔ながらの暮らしぶりを感じることができます。

奥のざしきには南会津町指定有形文化財「不動明王立像及び二童子立像」が保存公開されています。

不動明王立像及び二童子立像(町指定 有形文化財)

不動明王立像及び二童子立像

【不動明王立像及び二童子立像】

左側 制咤迦童子(せいたかとうじ)

像高 30.2cm

中央 不動明王(ふどうみょうおう)

像高 46.7cm

右側 矜羯羅童子(こんがらどうじ)

像高 30.0cm

いずれも寄木造

不動明王立像及び二童子立像は、若松七日町(現: 会津若松市)の仏師甚左衛門により享保4 年(1 71 9 年)に作られたもので、頭体の像の中心部は、一材より掘り出されており、面部は別材として玉眼をいれています。

中央の不動明王は、火焔光背を付け、頭上に蓮の花を戴き、髪は巻髪で正面中央には花冠をつけており、1両目を見開き、口を閉じ、左の下牙、右の上牙をあらわして唇をかみ、怒りの表情をつくり出しています。

矜羯羅童子は、髪を両肩に垂らし、顔はやや右上方を向き、口を空いてかわいらしい表情につくられています。

制咤迦童子は、髪を不動明王と同じく巻髪とし、ほぽ正面を向き、両目を開き、口を閉じ、両下牙をあらわして唇をかみ、怒りをあらわした表情につくられています。

これらの像は技法上江戸時代中期の特色がよく現れており、また、若松の仏師の作であることから、この当時の会津若松の基準的な作例であることを伝えています。

平成2 5年1 0 月に、星家(戸中地区)から町に寄付を受け、現在は前沢曲家資料館にて保存公開されています。

お食事

そば処曲家

そば処曲家は、前沢曲家集落の入り口にあります。運営している会津高原たていわ農産が自ら生産しているそば粉を使用しております。

※前沢曲家集落のオープン期間に合わせた季節限定の営業となります。

お問い合わせ:電話0241-78-2340 そば処曲家(冬期間 電話0241-78-2795 会津高原たていわ農産(有))

所在地:福島県南会津郡南会津町前沢831

そば処曲家

天ざるそば

【天ざるそば】

はっとう

【はっとう】

前沢集落のそば畑

【前沢集落のそば畑】

古民家カフェ いろり

前沢集落では、コーヒーや軽食などをお召し上がりいただける古民家カフェ いろり を開設いたしました。

古民家カフェ いろり 内では、直売所も開設されています。

隠れ家のような古民家で、くつろぎのひと時をお楽しみください。

営業日:土、日、月曜日、祝日のみ営業

場所:前沢交流館

お問い合わせ:前沢景観保存会 電話0241-72-8977(冬期不通となります)

農家レストラン外観

【古民家カフェ いろり 外観】

農家レストラン内部

【古民家カフェ いろり 内部】

コーヒー

【コーヒー】

直売コーナー

【直売コーナー】

前沢展望台

前沢展望台からの眺望

春

【春】

初夏

【初夏】

盛夏

【盛夏】

秋

【秋】

冬

【冬】

前沢展望台のご案内

前沢曲家集落から国道352号を挟んで向かい側の山に、展望台を整備しています。展望台へ続く遊歩道は、チップロードとなっていますので、比較的登りやすくなっています。

なお、展望台へ続く遊歩道は、冬季間降雪により登坂困難となりますことご容赦願います。

展望台案内図

遊歩道のチップロード

【遊歩道のチップロード】

遊歩道の階段

【遊歩道の階段】

展望台手前の遊歩道

【展望台手前の遊歩道】