前沢集落の沿革
前沢集落の誕生
前沢集落は、横田(現金山町)城主・山内氏勝の家臣である小勝入道沢西が、文禄年間(1592-1595)に移り住んだことが始まりと伝えられています。現在も、集落内のほとんどが小勝性を名乗っています。
舘岩地域の沿革
前沢集落が位置する舘岩地域(旧舘岩村)は、「新編会津風土記』(1809)によると、舘岩郷、熨斗戸組24か村を基本的なまとまりとし、畑作農耕を中心とする生活が営まれてきました。
明治中期の道路整備により、林業が盛んになり、昭和に入るとわが国有数の木炭生産地として栄えました。しかし、戦後の社会経済の変化により昭和30年代後半からは人口が減少し、少子高齢化が進行しました。前沢集落では、近世・近代・現代を通じて一定の世帯数を維持してきました。
明治40年の大火と町並みの復興
前沢集落では、明治40年に大火があり、家屋のほとんどが焼失しましたが、その後3年ほどの間に復興されたのが現在の集落で、焼け残った建築物は概ね土蔵4棟だけです。
前沢集落保存の経緯
旧舘岩村では、昭和50年代より都市との交流事業の展開による観光立村が目指されてきました。この推進にあたっては、東京芸術大学藤木忠善教授(当時)の提言を受け、「自然環境との共生」を理念としたまちづくりの礎を築きました。
昭和60年に「舘岩村環境美化条例」を制定し、住民と行政による自然環境及び文化遺産の保全のための環境美化推進事業に着手しました。
昭和63年には「舘岩村環境美化推進費補助金交付規則」を制定し、前沢集落を特別風致地区に指定し、以来、茅葺き屋根の葺き替え等に経費補助を行い、今日のような原風景を守ってきました。
前沢景観保存会について
概要
前沢地区の景観の保全と自然環境の保護、住環境の整備、地域の活性化を図り、魅力あるまちなみづくりをすすめることを目的に、前沢住民による組織、「前沢景観保存会」を設置しています。
事業
保存会では、景観の保全と自然保護や、住環境の整備、地域の活性化などに関する事業を行っています。
日程 | 場所 | 内容 |
---|---|---|
4月中旬 | 地域内 | 案内所、資料館オープン |
5月上旬 | 集落内 | 薬師様まつり |
5月中旬 | 国道沿い | 一斉美化作業 |
5月 | 集会所 | 総会 |
6月上旬 | 前沢橋上流 | クリーンアップ作戦 |
7月上旬 | 集落内 | 草刈り・花いっぱい運動 |
7月中旬 | 集会所 | 役員会 |
8月上旬 | 前沢入川周辺 | つかみ取り会場草刈り |
8月上旬 | 国道沿い | 道路愛護 |
8月上旬 | 前沢入川 | 第2回イワナつかみ取り |
9月 | 資料館周辺 | 田島祇園歌舞伎上演 |
10月下旬 | 集会所周辺 | 前沢曲家まつり |
12月中旬 | 集会所 | 歳の神打合せ |
12月から | 集落内 | 消防用施設の除雪 |
1月1日 | 集会所 | 新年会 |
1月15日 | 集落内 | 歳の神 |
2月中旬 | 集会所 | 福祉ネットワーク |
3月中旬 | 集会所 | 福祉ネットワーク |